「ほんと、可愛い奴でさ、俺大好きなんだ。」









スキダカラ







どうしよう。固まってるよ。

丸井の馬鹿、周りをよく見ればいいものの。







切原くんにすべてを吐き出した丸井。というよりも半分はの自慢。



って、すげー可愛いんだ。」

      「お前にはやらねーよ。」

 「女らしさが溢れてるんだ。大和撫子って感じ。」

    「少し天然でさ、そこが良いんだけど。」





切原くんはそんなに聞いていなかったみたいで殆どが丸井の独り言。

が聞いてるだなんてことも知らずに喋っていた。そして気分が良くなったのか二人共去って行った。


私とは残された。お弁当の上においておいた箸が風で落ちた。

カランという音だけが屋上に響く。

沈黙を破ったのはだった。










「・・・・いま、丸井くん・・・いま・・」


「。」


「いま、私のこと好きって言った・・・?」


「うん。」


「本当に言った・・よね?」


「うん。」




「わっ・・私どっ・・どうしよう。」



「。今の気持ちは嬉しい?悲しい?」


「わからない。丸井くんは・・・友達だから。」


「今のは正式な告白じゃない、だから何も心配しなくて良いと思う。」


「でも、これからどうやって過ごす・・・?」


「普通にしてれば良いの。」


「普通・・・・って。」





「ほら、もうすぐ本鈴なっちゃうよ!そろそろ教室帰ろう!」












* * *








は気が付いてない。多分だけれど、100%じゃないけれど、は丸井が好きだ。
私が丸井と話している時も、じゃれてる時も、決まって私の側に居て、

そして淋しい笑いをしている。

きっと今はの中で丸井は『友達』と思っている。でも、その気持ちはきっと『恋』になる。


だいぶ時間が掛かりそうだけどね。





















◆◆◆












「最近さー、が俺に冷たいんだよ。何でだと思う?」


「知らないよ。なんか変な事したんじゃないの?もしかして・・・襲った?!」


「んなわけないだろ!!!」







あの、丸井のうっかり好きな人漏らしちゃった事件(勝手に命名)から一週間以上が経った。

はぼーっとしていることが多い。丸井を避けている。

丸井もどことなく感づいている。お陰で今日は丸井の相談会。10分前から世間話に始まり、恋愛相談となった。







「・・・、さ。」







「ん?なんだ?」


「好きな人出来そうかもしれない。」


「はぁ?!そっ・・そっそそそれって誰だよ!?」


「か・も・し・れ・な・いって言ったでしょ。」





「そしたら・・・俺、勝ち目無いじゃん。」







「大丈夫、勝てる相手だよ。」


「・・・慰めありがとよ。」



「今度、デート設定してあげる。それでを落とせば良し。」



「まっ・・・マジか?!ありがと、もたまには役に立つじゃん!」


「(たまには・・)・・・やっぱやめようかなぁ。」



「あーごめん、様、神様、仏様!」











ガラガラガラ












「あー!丸井先輩いた!」






行き成り教室のドアを開けて入ってきたのはジャージ姿の切原くん。

ぜーぜー息を吐きながら丸井の前に立つ。





「切原、おまえどう・・ 「丸井先輩!」 なんだよ!」




「今日の1・2年生ミーティング忘れてたんスか?!」




「ミーティング・・・・ぁあああ!!忘れてた!!」




「真田先輩も柳先輩もカンカンっスよ!幸村先輩なんか『死刑だね』って言ってましたよ!」




「ワリィ!今日メールする!デート頼むぜ!」




マッハで鞄を手にとる丸井。

ミーティングを忘れるまでに夢中だったというか、なんというか。

恋っていいなって思ってしまう。私も、あんな風に『純愛』ができるのかな。









 「丸井先輩、先輩とデートするんスか?!」

 「馬鹿、この前好きな人教えたばかりだろぃ。」

 「でもデートって・・」

 「あー、今は急がなきゃいけねえんだよ。後で話してやる!」





テニスバックを持ち、ドアの所で振り返る丸井。

切原くんはまだかまだかと足をパタパタさせている。








「じゃあな。頼んだぜぃ?」








丸井の言葉に親指をグッと立てて返した。




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赤也メインの筈なのに!!
ごめんなさいorz
これからです。これから・・。
[2007/1/15  piyo]