こいつといると、自分が女だということが嫌になる。


誰かは王子様だとか、


貴公子とか言うけれど、


私には悪魔、いや魔王にしか見えない。

















「あっ、幸村君、おはよお。」

「あぁ、おはよう。」


「きゃあ!幸村先輩、おはようございます!」

「あぁ、おはよう。」



毎朝一緒に登校する男、幸村精市は、異常に女にモテル。

別に私と精市は付き合ってるわけではなく、家が隣で幼なじみ。

こいつの笑顔は女の子を失神させるらしいが、

私はこいつの爽やかな笑顔を見たことが無い。



「ちっ、朝は低血圧なんだから話し掛けるなよなぁ。」



なんだよ、この豹変ぶり!

テニス部じゃなくて演劇部はいるべきじゃねぇ?

絶対ぴったりだよ!



「ふふ、、俺はテニス一筋だから。」





心を読むなーー!!!





「別に心を読んだわけじゃないよ。テレパシーだよv」

「ハートマークをつけるな。そして心を読むな」



上靴を替えようとすると、風景に異変を感じた。

ん?ちょっと待てよ。この上靴の上にちょこんと置かれている手紙はなんだ?

ラブレターか?ラブレターってやつか!?恋文ってやつか!




「ぇぇええええええーーーーーー!!!!」




「どうしたの?。」

「いっ、いや。なんでもない。」



精市にばれたら絶対からかわれる。

この手紙は私との秘密にしよう!うん、そうしよう。



「なんか遭った?」

「いっいや、何も無い。何時も通り。正常正常!」








◆







は何も無いかのように見せてるけど、バレバレだよ。

手にもっている手紙。

ポケットとかに仕舞えば良いものの、胸ポケットに仕舞っても丸見えだよ。

全く、馬鹿だね。は。

まあ、もっと馬鹿なのはこの手紙を出した本人かな。



は俺のものになる予定だから手を出すな、

って言って置いた筈なんだけどなぁ?フフフ。

お仕置きが必要だね。


そうとなったら早速が持っていた手紙を奪わなきゃ。


のクラスは丁度体育があるし、その時を狙おうか。








◆








「、見て。こんなの貰っちゃった。」

「うわー、ラブレターってやつ?誰からなの?気になるっ!」

「それがさぁ、書いてないんだよね。
 とりあえず、昼休みに裏庭に行って来るよ。」

「そう。で、OK出すの?」

「えー、もしカッコ良ければだしちゃ…」



ゾクッッ



「どっ、どうしたの??!」

「魔王が・・・やってくる。」


「魔王って、幸村か?あいつなら今体育で外にいる筈だぜぃ」

「うわっ、丸井くん行き成り話しに入らないで、ビックリする!」

「違う、今じゃない。後に来る。絶対来る!呪われるーーー!」



「「(どうしたんだ・・・一体)」」(ブン太・

「おっ、メールか、誰からな」







To : ブン太
From : 幸村
件名 :
――――――――――――――
本文
 体育の前、辞書借りに行くから
 用意しておいてね。
 には言うなよ。
 言ったらどうなるか…分るよね?

――――――――――――――







(こっ・・・怖ぇ)








ふふ、待ってろよ。こんな手紙をだした男め。






◆






キーンコーンカーンコーン





「よし、行って来る!!」

「いってらっしゃい。返事したらさっさと帰って来いよ」

「がってん!」


私は小走りで裏庭へと向う。

もう5分立っちゃった。手紙出した人・・・まだいるよね?



タッタッタッタッタッタッタドゴォォオン



痛ってぇ!今誰かとぶつかちゃッたよ!

てか、ヤバイ音しなかった?!?!




ちらりと、ぶつかった相手を見る。

パチ

目があった。



「あ・・・・・ぁ・・・・・・さん」

「あっ・・・・えーと・・・手紙くれた人?」

「ひぃっ!ごっ・・・・ごめんなさいーーーー!」



私とぶつかった人はやけに怯えながら逃げ去っていった。

失礼な野郎だなぁ。オイ。

とりあえず、体育館裏へと言ってみたら・・・・


















「なんで精市が居るのよぉぉ!!!!」



「やあ、。俺は読書していたんだよ。ココで。」

「・・・・・・・・。男の子来なかった?」

「・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・いや。」

「間が長えよ!来たんでしょ?ねぇ?!」

「・・・・・・・・うん、来たよ。」

「その人って、今逃げてった人?」

「・・・・・・・・うん、その人。」




確信出来た。間違いねぇ。100%、その人が逃げた理由はコイツが原因だ!




「折角、人生で初めての告白だったのになぁ。」


そう言って、座って本を読んでいた(振りをしている)精市の隣に座った。


「もしかしたら王子様を出会えたかもしれないのに・・・・。
 精市の所為で出会いを失ったじゃん、馬鹿。」

「ふふ、、馬鹿って言うほうが馬鹿なんだよ。」

「どこかの小学生か、お前は。」

「ちがうちがう、、そう言う事じゃなくて……」

「どういうことさ」

























「王子様はここに居るだろ?」

























精市の真面目な顔が、不意にも、かっこいいと思ってしまった。









そして、精市はいつもの綺麗な笑顔にもどった。



「……精市は王子より、姫のほうが似合うよ。」



「俺はの隣に居れればなんでもいいよ。」















キーンコーンカーンコーン








「あっ、予鈴だ。」

「戻ろうか、精市。」











私が立とうとすると精市に邪魔された。



「・・・・私立ちたいんだけど」

「こういうのは王子様がエスコートするの。プリンセス、お手をどうぞ」

「なっ・・・・・」






言葉を詰まらせたのは、嫌なわけでく、恥ずかしかったから。

そのくらい、精市だもん。わかるよね?






「、結婚しようね」

「・・・・気が早すぎ」














乙女の君に花束を

























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ギャグ?甘甘?てか夢小説?(殴
てか、幸村こんなキャラでいいの?まーいっか。笑)
幸村と言うと、『魔王』か『ギャグ』か『甘甘』しか
思いつきません。自分ヤバイな。
[06/10/04 piyo]
[08/12/19 修正]