※社会を少々批判気味
この世は腐ってる。
その世界に住む人間も腐ってる。
腐った世界に乾杯
テレビをつけると、嫌になる位暗いニュースが流れてくる。
『…昨夜午後、東京都内のビルにて放火と思われる火事があり、1人が重症2人が……』
『…昨日、強盗殺人が起きました。これで3件目となり、警察は連続強盗犯として捜査を…』
『…一昨日の高校生による婦女暴行事件について、地方裁判所は…』
ニュースキャスターが真面目な顔をしてサラサラと原稿を読む。
どうしてこう、世界は暗いんだろう。朝なのに。太陽は燦燦と照っているのに。
悪いニュースばかりを聞く。
自分の体を起こし、横に寝ている雅治を見る。
彼は布団をかけているが、全裸。そして私も。
つまり、私達は愛し合ったわけで、そのまま眠ってしまったわけである。
「ねえ、雅治。この世界腐ってると思わない?」
「なんじゃ行き成り。」
「ニュース。暗い話ばっかり。」
「そうじゃな。」
「自殺だの、違法だの、殺人だの、戦争だの、悲しいよ。」
「そうじゃな。」
「良いニュースって全然聞かない。」
「・・・・・・良いニュースってのはないんじゃよ。」
「どういうこと?」
雅治は今まで寝ていた体を起こし、私を背後から抱きしめた。
雅治の細いのに筋肉の付いた腕が私を体を包む。
「たとえが良いニュースを感じても、俺はそう感じないかもしれないじゃろ?」
「うん。」
「人が存在する限り、良いも悪いもないじゃよ。」
「よくわからない。」
「この世界は無垢だった。真っ白だった。けれど、人間によって汚された―腐ってしまった。
腐らすことしか出来ない人間に良い事なんで出来るはずがないんじゃ。
良い事が出来ない人間に『悪い』なんて判断する権利はない。」
「そういうもん?」
「そういうもん。」
「良いとか悪いとか判断できたら幸せ者なんじゃよ。」
私は自分のお腹の辺りにある雅治の手を上から握り締めた。
雅治の手は意外にも温かい。
「ふーん。
私は――この世界好きだよ。腐ってるけど。
腐ってるからこそ、雅治とこうして愛し合える事が輝いてるように感じる。」
「それは、嬉しい言葉やの。」
「腐ってても、雅治に居るから全部平気。」
「は、世界より俺を取るんか?」
「当り前。」
「そうか、なら――」
雅治は私をまた、ベットに押し倒すと耳元で囁く。
「腐った世界に乾杯ということで、もう1回やるかの?」
「・・・乾杯って。馬鹿、喜んで。」
腐ってても、一緒なら平気。たとえ、世界に遮断されても。君が居れば、怖くない。
さあ、乾杯といこうか。
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自分は題名から考える派なんです(汗
だからこんな訳わからなくなりました。
『自分も世界も腐ってる。別に平気だけど』
そんなコンセプト。
[07/02/01 piyo]
[08/12/21 修正]