真ん中後から2番目、これが私の席。
窓側前から3番目、これが彼の席。
おはよう、
が言いたくて
ガラッ、と教室のドアを開ける。今日も優雅に堂堂と「よう。」とあいさつをする。
それに「お!おはよう跡部。」と返事をする。
---いつも私が見ている朝の光景。
挨拶をしているのは、私でも、私の親友でも、友達でも、先生でもなく、
だたのクラスの男子。私にとっても跡部にとってもクラスメート。
毎日必ず黒板側のドアから入る跡部。その後の行動も毎日決まっているんだ。
――ドサッ
ほら、まずは机の横にテニスバックを置く。そして薄っぺらいスクールバックを机の上に乗せるんだ。
教科書やノートはすべてテニスバックに入っているのか、バックがやけにペタンコなのが特徴。
――コツコツコツ
そして、入って来た方と同じドアを通り、廊下に出る。
その後はトイレに行くんだ。そう、毎日。ほぼ100%。
だって、毎日見ていたんだもの。
決まってトイレに行くっていうのは、偶々見ただけだけど、
使うドアは決まって教室前側、選択科目のときだけ教室後ろ側を使う
ということを発見したのは、毎日観察した結果。
――ガラッ
あ、教室を出てった。きっと跡部が帰ってくるのは2〜3分後。
そしてチャンスは一度だけ。
私は、廊下側一番前に座るの元へ行く。つまりは一番黒板かつ廊下に近い席に。
そう、これも日課。
「〜おはよ〜」
「あ、。今日も同じ行動してるね(笑)」
言っておくが、この(ややストーカーチックな)行動はも知っている。
――ガラッ
(来たっ!)
ドアが開いた音を聞き、同時にドアの方を見る。
案の定、そこには跡部が立っていた。
「あ、跡部オハヨ。」
「ああ、おはよう。」
低血圧なのか、ただ単に機嫌が悪いのか、ぶっきらぼうに跡部は返事をする。
それでもいい、それ以下でもなんでもいい。
私は小さくガッツポーズをする。跡部は既に歩き出していて、もう自分の席に着いている。
の方を見ると、は呆れた様に笑った。
「さっさと告白しちゃえば?そんなチマチマしたことしてないで。」
確かにの言う事にも一理あるのだ。毎日今と同じ事を繰り返す私。
―教室に入ってきた跡部を目で追い、
―教室を出た途端、の下に行き、
―教室に入ってきた跡部に挨拶をする。
―そして小さく『やった!』とガッツポーズ。
飽きないの?なんて言われるけど、飽きる要素なんて一つもない。
あいさつしただけで、体が宙に浮いた気分になるし、
心臓もバクバクしている。毎日毎日それだけで頭がいっぱいで、
授業中だって、『バイバイ』はどうやって言おうかなんて考えてる。
それほど、私は跡部中毒のようだ。
―キーンコーンカーンコーン
鐘が鳴る。私は自分の席につく。
窓側前から三番目に座って洋書を読んでいる跡部を見ながら---パチ---
「フッ。」
一瞬だけ目が合ったような気がした。そう思ったら跡部がフッと笑った。
俺様的な、あの独特の笑いを。
(やばっ、嬉しい)
顔が自然ににやけるのを抑えて、真ん中後から二番目の自分の席に着く。
さて、帰りはどうやってあいさつしようか。
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久しぶりに跡部を書いた(笑)
恋に積極的になるのは
とても難しいことです。でも、
徐々に徐々に、近づけば
それでOKではないでしょうか?
そして名前変換少なくてすんません;;
[07/07/06 piyo]
[08/12/19 修正]