恋の賞味期限 「景吾、」 「アーン?なんだよ」 「・・・・なんでもない」 「なら呼ぶな」 10月1日。日曜日。 3日後は景吾の誕生日。だから、何が欲しいか聞こうと思ったけれど、 やっぱ無理。聞き難い。 そもそも秘密で買っておいて当日「はいっ」って、あげれば良いのかも知れないけれど、 何をあげたら良いのか分らない。 景吾、なんでも持ってそうだしなぁ。 ブランド物のタオル・・・・・・・いっぱい持ってそう。 リストバンド・・・・・・・愛用しているのがあるし、 誕生日ケーキ・・・・・・・甘いの好きじゃなさそう、てかあたし料理作れないし、 景吾に聞くタイミングはいっぱいあったのに、結局何も聞き出せないまま部活が終わってしまった。 「、帰るぞ」 「あっ、うん」 そうだ!一緒に帰るんだからその時聞けば良いじゃん!(あたし馬鹿だなぁ。 * さっきから、の様子が変だ。 否、今日の朝から変だ。 俺に話し掛けては、すべて「やっぱいい」や「なんでもない」で終わらせている。 やけにてんぱりながら。 まぁ、顔に出やすいだから言いたいことも分るけれどな。 俺の予想だと、3日後の事に関してだろう。 そう、俺の誕生日。さしあたって、「なにが欲しい?」の質問だろう。 「ねっ、ねぇ!景吾!」 ほら、またてんぱってやがる。 「アーン?なんだよ」 ----------------- よし、聞くぞ。今こそ景吾に聞くんだ。 「ねっ、ねぇ!景吾!」 「アーン?なんだよ」 「誕生日、欲しいものある?」 言えたーーー!あたしスゴイ!あたし頑張った! これで景吾が言ったもの買えば完璧だよね! 「ねぇな」 「えっ、無いの!?」 「あぁ、が居てくれれば充分だ」 「・・・・(////)」 あたし、こういう甘い言葉に慣れてないんでどう言い返せばイイかわからないんですけど・・・。 それは何もあげなくて良いってことですか? でもやっぱり、何でも良いからあげたほうが良いのですか? てゆうか、すごくすごく景吾の顔が近付いてくるのは気のせいでしょうか?! 「もう1度言う。俺はお前が居れば充分だ」 つぁ・・・っー・・・・、なんで耳元で言うの? 景吾の声エロいんだからゾクゾクって興奮しちゃうじゃん! 「興奮したか?アーン?」 「しっ、してません!・・・・・・・・・本当になんにも要らないの?」 「ああ、その代わり、授業以外は一緒に居ろよ?] 「うん!」 * ――3日後 昼 「けーいーご!ご飯食べよ」 「ああ、今行く」 そう言って俺らは屋上へと向う。 「はい!景吾、これ」 俺が弁当を食べ終わった頃、が突然俺に封筒を渡してきた。 花柄の封筒にの字で“Dear 景吾”と書いてある。 「見ていいか?」 「もちろん」 俺は丁寧に手紙を開け中の便箋を出す。 と、何かが落ちてきた。 「………ずっと好きデス券……?」 「そっ!あたしが景吾をずっと好きデス、って言う券」 俺は裏をめくる “賞味期限 2年” 「オイ、これ賞味期限が2年間じゃねぇか!」 「知らないのー!?恋の賞味期限って2年らしいよ。 それで、それ以降は 『愛してる』 に変わるんだよ」 ・・・・なんだ、それ。 「まぁ、あたしは既に景吾に溺愛状態だけどね」 の顔は真っ赤になっていて、見てる俺まで赤くなりそうだった。 「景吾、誕生日おめでとう」 「ああ」 そういって、俺はの頬にキスを落とす。 「俺もお前に溺愛してるぜ?」 ::::::::::::::::::::::::::::::::::: なんでも、カップルは大体2年ぐらいで ラブラブが治まるそうです。 ずーっと相手にドキドキしっぱなしだと、自分が疲れちゃうんですね。 だから、2年ぐらいで落ち着くそうです。 別に、『別れ』を意味するわけじゃ無いですよ。 ――って、テレビでやってました。それを採用!笑) HAPPY BIRTHDAY KEIGO [06/10/03 piyo] [08/12/19 修正]