隣のクラスのジローくん



3年になって、3ヶ月がたったある日、ジローくんは私のクラスにやってきた。

私は3年E組。クラスにはテニス部レギュラーの岳人が居る。

岳人とは幼なじみ、というワケでもなく、

ただ単に3回連続で隣りの席になっただけ。

3回も連続でなってしまうと運命を感じてしまうかもしれないが、それは無い。

私は振られたばっかりで『もう恋なんかするもんかぁ!』とか叫んでたし(笑

だから、男には興味は無かったのだけれど……。



昼休み、ジローくんは慌てた様子で岳人のもとへ来た。

ちょうど私と岳人は5時間目の数学の宿題を写していたところ

(もちろん、ノートはのもの)。



「がっくーーーーーーん!がっくーーーん!がっくーーー「五月蝿いぞ!ジロー!」



「がっくん、がっくん、がっくん」

「どうした?」

「公民の教科書貸して!」

「今日、公民ねぇから持ってきてねぇよ」

「Aーーー!!」

「“Aーーー!!”じゃねぇよ。しゃあねぇだろ」




岳人とジローくんのやり取りは面白かった。

ジローくんよりも背の小さい岳人がジローくんを叩く様子は笑えたし、

ジローくんの表情はコロコロ変わって面白かった。



「は……持ってねぇよな」



…と、突然私に話題を振られた。



「あー…、持ってな…ちょっと待って!」



私はガサガサと鞄の中を探す。

―-確か、今日先生に聞こうと思って持ってきた筈!



「あったぁ!!はい、ジローくん!」

「わぁ!超うれC〜☆ありがとうっ、放課後返しに来るからね!」



バタバタと走ってジローくんは自分のクラスへと戻って行った。









*









「ばいば〜い」「じゃぁな」「明日ね〜」



帰りのSHRが終り、クラスが賑やかになる。

机と椅子を提げる音があらゆる教室に響く。

私は今日は掃除当番じゃないから直ぐ帰ろうかと思った。

けど、今日は違う。

ジローくんが教科書を返してくれるのを待っていなきゃいけない。

まだ、宿題終わってないし、教科書が無くては終われない。

教室の掃除が終り、私はジローくんが来るのを待った。




――-30分経過




遅いなぁ・・・・先生にでも呼び出されたのかな・・・。




――-1時間経過




いや、いくらなんでも遅いだろ。

後、30分、それでも来なかったら帰ろう。





――-2時間経過





オイオイ、結局2時間も待ったじゃないか。

これじゃ自分がジローくんにすごい執着心を持っているみたいじゃん。





帰ろう!そう思って教室のドアを開けた時だった。





「ちゃぁぁぁぁぁああああん!」




・・・ジローくんの声だ。




「ちゃぁぁぁあああん!何処ーーー!!」



・・・そんな大声出しちゃって、教室で待っていてって言ったのジローくんじゃん。



「教室だよーーーーー!」



私もジローくんに負けないくらい大声で叫んだ。






ダダダダダダダダ

     キキー  キュ





「ちゃん、こんな所にいた。はいこれ、教科書。ありがとう!」

「いえいえ、長く待った甲斐が有ったわ。そしたらね」



バイバイ、と言って歩き出したら急に腕を掴まれた。



「一緒に帰らない?もう暗いし、俺が送っていくよ!」



正直びっくりした。行き成りなんだもん。

しかもジローくんとは今日初めて喋ったって感じだし。

まさか、一緒に帰ろう、とか言われるなんて。

でも、断る事は出来なかった。

だって、ジローくんの目

ものすごい、キラキラして、ウルウルして、見つめてくるんだもん。



「(男のクセに・・かわいいじゃんかよぉ!)…いいよ」

「じゃぁ、玄関で待っててね!3分で行くから!」



まだジャージ姿のジローくんはスゴイ勢いで部室へと向っていった。






*





「お待たせっ、ちゃん待たせてゴメンねっ」

「ううん、大丈夫」

「じゃぁ、帰ろう!」



若干額に汗をかいているジローくん、きっと急いで来てくれたんだね。

ちょっぴり感動。




ジローくんと家に着くまで色んな話をした。

家族のこととか、勉強のこととか、テニスの事とか。




「やっぱ、ちゃんは面白い子だね!」

「…へ?」

「岳人がね、“腐れ縁だぁ!”って言ってたからどんな子かなぁって思って」

「なーにそれ(笑)ジローくんは結構カッコイイ所あるんだね」

「そう?俺かっこよく見える?!」

「うん、走って来てくれたとき、すっごいかっこ良かった!」

「へへ、うれC〜!」












「俺、ちゃんのこと好きだわぁ。」











そう言って、ニシシッ、と笑ったジローくん。

君の笑顔は、反則だよ。

それが君に恋に落ちた瞬間だった。

































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ジローちゃん萌えーー!
かっこ可愛いジロタンは人気者ですネ。
ちょっぴり黒めのジローも好きだけどね(笑
ジローは業(わざ)と教科書を返さなかった
のです!コレは彼の策略です!笑
[06/09/18 piyo]
[09/01/01 修正]