ニカッと笑って、 こんにちは テスト二日目。数学と英語という最悪の組み合わせに 溜息交じりに3階から2階へと階段を下りる。 ドンッ 行き成り鞄をどつかれた。 一体誰?振り向いて目が会ったのはあいつ。 ニカッと笑った、密かに気になっている人。 「よ!。テストお疲れ。」 「向日もね。本当、疲れたわ。」 「ははっ、お前の背中本当疲れてるように見えたぜ?」、向日は笑って言った。 向日とはクラスも違うし部活も違う。 唯一の接点は月に一度の委員会。それも10分で終わる短いもの。 なのに、なぜか目で追ってしまう。跡部や忍足とは違って、 格別かっこいいってわけじゃないのに。 一度もメールをしたこともないし、デートなんて持っての外。 一日で一回でも目が目が合えば良い方。会話が出来ればラッキー&ハッピーだ。 そんな向日に何故惹かれているのか、謎である。 そんな向日が何故私の隣にいるのか、これもまた謎である。 「鞄、どつかないで欲しいのですけど。」 「悪い悪い!なんか暗〜いお前見たらどつきたくなってよ。」 「それはどうもありがとさん。」 「自転車置き場まで一緒に行こうぜ?」 「うん。」 私の隣に並ぶ向日。まさか一緒に帰れるなんて 思ってもいなくて、心臓はバクバク。 「英語のさ、」 「ん?」 話し掛けたのは私。チラリと向日を見る。 ---目が合った--- ちょっと吃驚して、さり気無く目線をそらす。 向日も私を見てた?---話しているから当然か。 「え、英語の、一番最後の問題解けた?長文読解」 「一番最後って---ああ、ワークに出てた問題だよな」 「そうなの?ワークにあったっけ?」 「最後のほうにな。俺は結構解けたぜ?英語得意だし。」 「え!英語得意なの?」 「まあな♪化学も体育も得意だぜ。は得意教科とかねえの?」 「音楽と美術なら任せてよ!」 「うわあ、副教科ばっかり。」 「う、五月蝿いわっ。」 パンッ、と、軽く向日の背中を叩く。所謂一種のスキンシップ。 私、いつも以上に積極的じゃない?自分自身に驚く。 横目で見れば、すぐ近くに顔がある。 肌、白いな。 背、私と少ししか変わらないじゃん。 目、大きいな。 髪、サラサラ。 (何見てるの、私!!) 靴を履き替え外に出る。 あっと言う間に自転車置き場に辿り付く。 もし、校舎から自転車置き場が1キロあれば、 もっともっと、話していられるのに。なんて、欲張りな話し。 自転車を押して、校門まで二人で歩く。 こうしていると、カップルに見えるかな?向日の目にはどう映る? 「明日でテスト終わりだぞ。最後まで諦めんなよ、!」 「あたり前でしょ!向日もへばんないで、頑張れ。」 「おう!そしたら、明日な!」 帰り道は反対方向の彼。ガッ、と自転車に跨り私に手を振る。 私も目一杯の笑顔で手を振り返す。 向日が自転車をこぎ始め帰っていくのを少し見届け、 私も自転車に跨りアスファルトを蹴ってペダルをこぐ。 (明日また、笑って挨拶できるかな?) テスト二日目。帰り際の出来事。 ::::::::::::::::::::::::::::::::::: きっと、がっくんもさんのことを好きなのでは? というより、好きというイメージで書いております。 岳人目線でも描こうかな? 笑顔で挨拶、大事です。 [07/06/07 piyo] [08/12/30 修正]