所詮ただの友人だが









「聞いてよ、長太郎。跡部先輩また女換えてたさ。」


「そうなんだ。よく見てるね。」


「今回の女は一週間よ。今年に入って14人目。」


「来る者拒まず、の人だからね。」


「人として駄目ね。うん。」







机の上に広げたポテトチップスを一つ取り

口に入れる君。

時刻は夕方。今日のテニス部の練習は無い。






「じゃあ諦めたらどうだい。」


「それは嫌。私が跡部先輩を本気にさせるの。」






一体、その自信はどこから来るのか。

俺もポテトチップスをほお張る。





「でも人として駄目なんだろ?」


「でも男としては最高級よ。」





その違いは一体何なのか。

人として駄目なのに男として良いとは

一体どういうことなのか。





「やっぱスレンダーな女が好きみたいね。

 長太郎もそうなの?」


「俺?俺はどっちでもいいけど。」


「ちょっと、参考意見にしたいんだから!」





胸はもう少しあったほうがいいかな、なんて独り言を言う君。





「友人を代表して言えば、

 そのままでアタックするのがいいと思うけどな。」


「そうなの?そっか、そうだよね!

私らしさ一番だよね!


ありがとう、長太郎!」





ニコッと笑う君が愛しい。






君は気づいているかい?

ここに一番君を思う人がいることを。


君に恋して隠している俺がいることを。



「応援している」なんて言っているが、

本当は、俺のことを好きになって欲しい。




でも、そんな事は実現しない。








所詮、君にとって俺はただの友人だ。






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◆拍手お礼夢[7/15〜10/12]
名前変換なくてゴメンなさい。