「だぁぁ、もうっ!ワケわかんねぇよ!」

「だから、まずは単語の意味を知らなきゃ駄目でしょ!」

「大体の説明は解り難いんだ!」

「はぁ?こっちは頼まれてやってんだぞ、コラ?」

「そこで切れんなよ!潰すよ?」

「潰せるもんなら潰してみろ、ワカメ。」

「…っつー、、お前今ワカメって言ったな?確かに言ったな!!」

「もぉ、いちいち五月蝿い!真実を言って何が悪いの?!」

「怒った、俺怒った!今日と言う今日はお前を・・・」






――-これが、日常。







今、口喧嘩をした彼は、切原赤也。

毎日毎日、喧嘩ばかりしている。

喧嘩の原因は些細な事。




今の言い合いは“英語の宿題の説明が解り難い”と言う事。

あたしは毎回英語では70点代位はキープをしている。

そんなあたしに『教えてくれ』と頼んだのは赤也のほう。




『仕方ないな、天才的なちゃんが教えてあげる☆』

と、赤也に言ったら


『うぜぇ』


と、言われた。




その言葉にちょっと苛立ちを覚えつつ、教えてあげていたら、

さっきの様になった。


他にもいっぱいある。


ノートに落書されただの、消しゴムのかすを飛ばしただの、

側から見れば、実にくだらない事。

けれど、あたしはこの日常がスキだ。


理由は簡単、赤也が スキ だから。






小学生では無いけれど、あたしは好きな人に意地悪をしたくなるタイプ。

赤也が何かすれば、それにちょっかいを出すし、

赤也が失敗したら、それを茶化す(もちろん、度は過ぎない程度に)




そして、それに乗っかる赤也もスキ。




『うるせぇよ、』

『なんかに言われたくありませ〜ん』



そんなコトを言ってくれる。



には『あんたら、両思いだよ』なんて言われるけど、告白はしない。

今の関係は崩したくないから。

これからもずっと笑っていたいから。



だから、 友達 として毎日を過ごしていたんだ。









けれど、今日は違う!

9月25日、切原赤也の誕生日


何かつかえる物、そう思ってリストバンドを買った。

あと、小さなケーキを作った。




今日だけは、女らしく居たいと思って。

でも、朝からずっと女らしくしてはいけないらしい、
が言うには、



『 いい?まず、朝から放課後まではいつものノリよ!

 切原が<俺、今日誕生日なんだぜ!>って言ってもそっけなく!

 そして、興味無さげに。

 そして、その後はその話題は出さない!

 そして、放課後よ!切原が部活に行く直前にプレゼントをあげなさい。

 絶対、驚くはずだから!あいつは単純だから。

 よけいな事は言わない。

 “誕生日おめでとう”それだけ言って帰路に着きなさい!

 もちろん、とびっきりの笑顔でね。』









*










そして、放課後が来た。




あたしはの言う通りにした、

いつもと変わらない日常を過ごしていたと思う。

幸いな事に赤也からは誕生日の話題は振られなかった。








「起立、さよならー」

「「さよならー」」



さよならの号令とともに教室から出て行く赤也。



―――ヤバイ!部活行っちゃう!



急いで赤也の元へ向う。


「赤也ーちょっと待ってー!」


やっと追いついた、此処は玄関。

SHRが終わったばかりで辺りは静寂。



「あー?俺今日掃除ねぇはずだけど。」

「いや、そうじゃなくて…えーと……」

「なんだよ、早く言えよ。」



「…誕生日おめでとう!」

「はい、これ!…じゃぁね!」





とびっきりの笑顔で無理矢理赤也に小さな紙袋を渡した。





やばい、自分でやって恥ずかしくなってきた。

くるっと後ろを向き教室に向おうあたし。

と、その時赤也が叫んだ






「おっ、おい!」

「何?」






そう言って、また赤也のほうを向いた







「あっ、ありがとなっ!」






恥ずかしい、けど、嬉しい。

あたしの頬は緩む、というよりは溶けている。






「へへっ、どーいたしまして!」











次の日から、赤也の右腕にあたしのあげたリストバンドが有るのを見ると、

顔が紅潮すると共に、無性に嬉しくなった。













スキなヒト
(よかった、気に入ってくれたみたい。)



























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同年主人公。
今日の国語の時間に思いついたネタ。

HAPPY BIRTHDAY AKAYA

[06/09/20 piyo]
[08/12/28 修正]