いつもの朝。君が駈け寄る。




「せんぱ〜いvvvおはよーございまーっす!」




ほら来た。















ひとは之を恋と呼ぶ。
















別に、私はテニス部マネージャーでもなく、同じ委員会でもないのに、


切原赤也。


なぜか、毎朝教室に来る。







「あ・・・あぁ、おはよう。切原君。」

「おはようございますっ!先輩!今日もかわいいっすね!」

「はは・・・あざーす・・・。」



ここは3年の教室なのに、平然と切原君は入ってくる。

女子なんかは 「きゃぁ、切原君ヨォv」 「かっこいいィー」 なんて始末。



ここ1ヶ月。彼は毎朝私の教室までやってくる。

それも、テンションが半端なく高い。

反対に、あたしは低い。低血圧なんだよ・・・、朝は弱いんだよ・・・(言い訳




ふと、これまでの疑問を聞いてみようと思った。




「ねぇ、切原少年。毎日このクラス来るの大変じゃないの?」

「(少年って・・・) 大変じゃないですよ!むしろ嬉しいというか、楽しいというか。」

「なんだそれ、わけがわからないよ。お目当ての人でもいるの?」

「(え?!気付いてない系?!) ・・そういう先輩は好きな人いないんですか?」

「え・・!軽く質問スルーするなよ!いないよ。」




あたしがそう言うと、切原君は微妙な顔をした。




「そっ、そうだ先ぱ「おっはよー!に赤也!」

切原君が喋ると同時にが話し掛けてきた。



「あ・・・先輩。おはようございます・・・・。」

が話を中断したのが悔しいのか、悲しいのか、

切原君はもっと微妙な顔をした。



「あっ、赤也、今日の部活ないよ!午後から雨らしいから。」


テニス部マネのが言う。


「えっ?マジっスか?やった!それじゃ、先輩、一緒に帰りま 「帰らないよ。あたしと帰るから。」


切原君は落ち込んだ表情を見せるものの、

それから2〜3分、3人で(しいていえば、と切原君で)話していた。




キーンコーンカーンコーン―――




「あっ、では先輩!放課後迎えに行きますんで

 教室で待ってて下さいネ!

 4時10分チョッキリに行きまスから!」

「(何故4時10分・・・)はいはい。りょーか〜い。」



いい加減な返事を出すあたしに対して、切原君はニコニコと帰っていった。





――そのときに、と切原君が目で会話をしていた事にあたしは気がつかなかった。




事件はその日に起きた。




昼休みのこと、それはの発言によるものだった。







「さ〜、赤也のことどう思う?」

「ブッッ・・・・・は?」



突然の質問、あたしの口に含んでいたお茶が飛び散る。



「ちょっ、汚い!うちの弁当が汚れる!」

「しっ、失敬な!」




突然何を聞かれると思えばそんなこと。




(そう、そんなことなんだけど・・・。

 切原君は友達なのだろうか、後輩なのか。

 でも、直接関わった事はない。

 一番最初の喋ったのはいつだろう?

 朝、教室に来るようになったのはいつからだろう?

 そういえば、何故切原君は教室まで来るんだろう?

 毎日来る理由・・・もしかして好きな子がいるとか!?

 ありえる!!誰だろう?!

 かな?そうか!か!

 うん、マネージャーと部員ってかなりカップル率高いじゃん!)



そう思ってる最中、に行き成り頭をどつかれた。



「・・・オイ!人の話を聞け!うちの話を聞け!」

「ぬぁぁぁぉオ!イタイデスって、さん。ジンジンしまっせ・・・。」

「世界はうち中心に回ってるの。あなたはそれに従わなくてはならない!」

「(んな滅茶苦茶な!) んで、何ですか?」




あたしが話を戻す。

は ああ、そうだった って感じの顔をした。



「赤也のことどう思うの?」



いつになく真剣そうにあたしを見つめる。

そんなに見つめられたら穴空きそうなんですけど・・・




「どうもなにも。別に後輩のようでそうでもない感じ。」




は顔をしかめた。

まぁ、こんな曖昧な返事をしたからね。

ハッキリしてほしいんだろうね。

もう一発押しが来るかと思えば違った。




「まぁいいや。今日一緒に帰ろ。教室で待ってて!」




そう言っては自分の席へと戻っていった。











* *













現在4時5分。





は担任に呼び出されたとかでまだ教室にいない。



「遅い・・・・・。」

そう嘆きながら窓の外を見る。

丁度テニスコートが見えるこの教室。

いつもは女子で騒がしいのに、今日はやけに静かだ。

雨の音だけが静かな教室に響く。



(あー、雨降ってるし。傘持ってきてよかったなぁ。)



ガラっとドアをあける音。



「〜遅いって〜!」




振り返り見えた人はひとりの男の子。




切原赤也。




「あー・・・。何故、切原君がいるんだい?」



テニスバックをしっかり肩に背負い、ズンズンあたしの前に来る。




――ズンズンズンズンズンズン




「先輩!」



ぐっとあたしの近くに来る切原君。

いや、ちょい待て!近いって!



「切原君!顔がちk 「待っててくれたんですねぇ!嬉しいっス!」



さぁ、帰りましょう!といってあたしの腕をぐいぐいひっぱる。

痛いんだけど、何故だろう。拒まない私がいる。







ふと、思い出して、切原君に言う。



「ちょっとまった!あたしを待ってるんだけど!」




喋ると同時に足が止まり、

喋り終わると同時にこっちに振り返った。

気持ち悪いくらいニヤニヤしている。




「先輩はもう帰りましたよ!

 なんか急に用事出来たみたいっス。」




なんなら靴箱見て見ます? といってまた歩き出す。

あたし達は玄関に向かった。



案の定、の上靴はしっかりしまってある。

そして、あたしの靴箱に手紙がひとつ。





    Dear:

    ごめん、さき帰る。

    許せ!だから、赤也と帰れ!

    P.S の傘借りたから。明日返す。

             From:








え・・・・?








考え込んでいるうちに切原君が話し掛けてきた。



「先輩、傘持ってまスか?(ニヤニヤ)」 

「持ってきたはずなのに無い。てか、パクられた・・・。」

「あ〜、それは大変ですネ。この雨明日の朝まで続くらしいっスよ。」

「(・・・・・・・・・・・・・・・・)」

「俺傘持ってるんっスよねぇ。」

「(・・・・・・・・・・・・・・・・)」

「先輩どうします?(ニヤニヤ)」

「・・・・・・・・・・・・・・イレテクダサイ。」










* *










雨水が傘を叩く。

とても煩いはずなのに、あたしはそれどころじゃない。

心臓が爆発して死にそうだ。




なぜなら20cm隣りに切原君の顔があるから。




(顔、綺麗だなぁ。肌ぴちぴちだし。

 たった1年しか違わないのになぁ、若さが違う・・・。

 男のクセに。うらやましいよ・・・。髪はワカメだけど。)






「・・・っぱい。先輩!先輩!」

「(!?!?) ハィィィーーー!」

「先輩の家こっちでしたよね?」

「うん、そうだけど。何で知ってるの?」

「先輩に教えてもらったんっス。」










「「(・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・)」」










2人の間に沈黙が続く。

聞こえるのは雨音と、車の音。

そしてあたしの心臓の音。



――――ドキドキドキドキドキドキドキドキドキ




切原君に聞かれて無いかどうか、心配だ。




ふと、の言葉を思い出す。



『赤也のことどう思う?』




(どうって・・・)




「先輩。家つきましたよ。」

「え!もう!?あっ、傘ありがとねっ。」

「どういたしまして!あっ、あと先輩!」







何? と切原君の向くと











チュッ



不意打ち。キスをされた。













「俺、先輩のこと好きっス。

 俺、絶対に先輩おとしますから!」




見ててくださいよ!じゃぁ、明日学校で そう言って彼は帰って行った。






あたしのドキドキは止まらない。

きっと、明日恥ずかしすぎて彼の顔を見ることが出来ないと思う。












―――――のちにあたしは之を恋だと気付くだろう


























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のわーーー(汗)初のテニ夢…。
かなりグダグダしてます…。
でも、赤也が書きたった!
年上主人公が好きなんだ!
[06/07/16 piyo]
[08/12/28 修正]