基本は王道


突然だが、俺は今口に入っていたお茶を噴出した。

こんなことをしたのは人生で初めてだ。漫画じゃ有るまいし。

しかも、そうそう経験する物でもない。(したいとも思わないが)



ともかくそんな事は放って置いて、



今、俺切原の目の前にいる女、がとんでもねえ事を言い出すものだから

ポーカーフェイスの俺(文句あっか?)も動揺しちまった。

その本人は「汚い!」とか言ってティッシュでお茶を拭いている。




「だから、ジャッカル先輩って彼女いるの?どうなの?」




そう、その台詞。その言葉が悪い。

ジャッカル先輩に彼女?いねえよ。てゆうか、ジャッカル先輩の好きな人は

お前ってことに気付いてないのかよ。部内でも相当有名は話だぜ?

あ、こいつテニス部員じゃないから知らねえのか。




「彼女はいないってよ。好きな人はいるみたいだけど。(チラ)」

を見る。彼女は「え・・」と少しショックを受けているよう。無茶苦茶わかりやすい奴。

「そっか・・そりゃそうだよね。うん。」

「でももしかしたらお前かもしんねえぞ?(ニヤ)」

「有り得ない。」




ピシャっと俺のカマ掛けの言葉も虚しく散った。

有り得ない訳がない。俺だってジャッカル先輩から協力を頼まれてるんだ。

ここでとジャッカル先輩がくっついてくれれば俺は仁王先輩との賭けに勝ち、

雑誌で評判の焼肉店で奢って貰えるんだから。頼む!焼肉が掛かってんだ。




「わかんねーだろ。告ってみりゃいいじゃん。」

「恥ずかしいから嫌。」

「(わかんねー理由)直接じゃなくてもメールとか手紙とかあるだろ。」

「だってインパクトに欠けるじゃない。手紙とかベタ過ぎ。」

「そういえば、ジャッカル先輩ベタな告白に憧れてるって…」

「よし、あたし手紙書くわ!」

「(コイツ、なんて現金な奴なんだ。)」










*










「ちょ、押さないで下さいよ。」

「赤也黙ってろ!あ、来たぜぃ!」



俺のアドバイスが聞いたのか、はそのあと『裏庭で待ってます。。』なんてゆう

古風な(寧ろベタな)(だって裏庭だぜ?)手紙をジャッカル先輩の靴箱に入れた。

そんで現在裏庭にはジャッカル先輩との二人、茂みから俺と仁王先輩と丸井先輩が覗き見している訳。




「ジャッカル先輩!あの…これ、読んでください!」とが差し出したのは

また手紙。ちゃんとした便箋をつかったやつ。



「あ、ああ。」「それでは!」



一目散に逃げたにジャッカル先輩は声をかけることは出来ずに

その場に立ちっきりだった。仕方なく、俺らはがいないことを確認して

ジャッカル先輩に声をかける。




「先輩、返事はどうするんっスか。」


「赤也・・・どうするもなにも勿論。」

「OKならとっとと返事すればいいでしょ。」

「そうだぜジャッカル。今すぐ追いかけてやれよ。 あ、その前に手紙読んどけよ。」

「お・・おう!そうする。まず手紙…。」




そう言ってジャッカル先輩は手紙を開いた。

途端に先輩の頬やら耳やら顔全体が赤くなる。(寧ろ赤黒い)

こりゃ、完璧に告白されたんだな。と思ってると「俺行って来る!」と走り出した。




「仁王先輩、俺の勝ちっスよね?(ニヤリ)」

「・・・プリッ。」

「はぐらかさないで下さいよー。」

「さてと、ジャッカルに奢ってもらうかのう。」

「あ、俺もー。お礼としていっぱいたかってやるぜぃ。」

「え、じゃあ俺もそうするっス!」








後日、三人もの男から奢ってとせがまれたジャッカル先輩は嫌な顔一つせず

快く受け入れたのは、やっぱり彼女が出来たからだと思う。


「赤也、マジでサンキューな!」


そう満面の笑みを浮かべたジャッカル先輩を見ると、

手紙のベタな告白も悪くない、そんな気がした。








































(すんませorzジャッカル出番少なくて。寧ろなくて)