「赤也!見てよコレ!幻のプリンパン購買でげっと!!!」 「マジで!?一日三つしか販売しないというあのパンを!?一口くれ!」 「一口に付き10円頂きます。」 「・・・コノ野郎。」 彼と彼女の距離 「ちょっとくらいくれてもいいだろ!!」 「いーやーでーすー。欲しいんなら自分で買いなさい。」 はその噂のプリンパンとかなんとやらの袋を破り、赤也に見せ付けるかのように パクリと頬張る。そしてゆっくりと噛み締めた。 「ん〜。超デリシャス!これで100円とは素晴らしい!」 「くそ。そんな見せ付けなくても良いだろ!」 「聞こえなーい。」 は赤也を見下すかの如く、得意げに、そして満足げにパンを食べる。 一方の赤也はジーッとを見る。妬ましく。 「こうなりゃ・・・」 赤也は無理矢理、の手をとり、パンに口を近づける。 パクっと一口パンにかぶり付く。一口と言っても大口で。パンの3分の1が消えた。 「うめえ。」 「この馬鹿也!そんなに食べないでよ。」 「わりわり、今度10円やるから。」 「今のは50円分の価値あるって。」 そう言いつつも、はそのパンを再び食べ始める。 それを見ていた赤也がニマニマと笑った。 「・・・なによ。まだ欲しいの?」 「いやー。なんか、俺と間接キッスだなあと思って。」 「・・・・・・。」 「あ、照れた?もオンナノコだなあ。」 「なんつーの?呆れた。そんなもん気にしないし。」 「ちぇツマンネ。」 そういうと赤也は歩きだし、教室から出ていった。 赤也が出て行ったことを確認したは隣に座っていた『私』のほうを見る。 「。今の見た?かか、か、間接・・・。」 顔を真っ赤にして、目をぱちくりさせて、口をポカーンと開けて。 ああ、どうしてこの子はこんなに純情なんでしょう。 「間接キスだね。おめでとう。」 「どど、どうしよ!あたし、赤也と・・・。」 「自分で気にしない、って言ってたでしょ。」 「あんなの嘘に決まってるでしょ!うわー、やばい。超幸せ。」 真っ赤な頬に手をあて、必死になる。 赤也も頬が真っ赤になっていたことは気付いていた?いや、気付いてないね。 純情な片思いをしているのに、なかなか素直になれないと赤也。 二人の微妙な関係の終わりは、まだまだ先が見えない。 (『私』は二人の微妙な関係も好きだけれど) ('07 赤也誕生記念『カ』)